催し

微生物機能の戦略的活用による生産基盤拠点

京都大学21世紀COE

 
講演会・セミナー

 

21世紀COEプログラム「微生物機能の戦略的活用による生産基盤拠点」

大学院生を対象とした特別セミナー

平成17年1月18日 (火)
農学部総合館 応用生命科学専攻第3セミナー室(E-112)


Cloning and Characterization of Genes Encoding Nucleoside Hydorlase I and II from Corynebacterium ammoniagenes, and New Trends in Biotechnology in Korea

Corynebacterium ammoniagenesのヌクレオシド加水分解酵素IおよびIIの遺伝子特性、
韓国におけるバイオテクノロジーの新潮流)

Won-Gi Bang(ウォン-ギ バン)教授
(Division of Biotechnology and Genetic Engineering, College of Life and Environmental Sciences, Korea University)

連絡先:加藤暢夫(Tel: 6385)

 

 バン教授は、遺伝子組換え技術を活用したCorynebacterium属細菌の細胞生理学の研究で顕著な業績を上げている。本セミナーでは、ヌクレオシド加水分解酵素を取り上げ、遺伝子レベルからの機能特性、組換え酵素の応用などについて講演して頂く。また、同教授は韓国の学会において主導的な立場で活躍されており、この機会に近年進展の著しい韓国のバイオテクノロジー研究の現状を紹介して頂く。

開催報告
 Bang教授は、ご自身の研究室で行ったCorynebacterium ammoniagenesのヌクレオシド加水分解酵素IおよびIIの酵素の性質、クローニング、大腸菌での発現、遺伝子破壊株を用いた当該酵素の生理的意義について詳しく講演された。また、Bang教授がドイツのユーリッヒ・バイオテクノロジー研究所で行った、Corynebacterium glutamicumの代謝工学的変異株を用いたイソロイシン生産について、その成功例を分かり易く説明された。さらに、韓国で進められているC. ammoniagenesのゲノム解析に基づく微生物バイオテクノロジーの展開を中心に、韓国の当該領域の研究の現状について解説された。
 講演に対して、参加した大学院学生諸君から数多くの質問があり、極めて活発な討論が行われた。本講演内容は、進展著しい韓国の微生物バイオテクノロジーの現状を知る上で意義があり、本COEプログラムの主題のひとつである国際化にマッチしたものであった。