催し

微生物機能の戦略的活用による生産基盤拠点

京都大学21世紀COE

 
講演会・セミナー

 

21世紀COEプログラム「微生物機能の戦略的活用による生産基盤拠点」

大学院生を対象とした特別セミナー
戦略的基礎技術 - systems biology - (1)

平成16年2月13日(金)
農学部総合館 応用生命科学専攻第4セミナー室(N562)


Principles of Metabolic Engineering
(代謝工学入門)

Elmar Heinzle(エルマー・ハインチェル)博士
サーランド大学生物工学部・教授 (ドイツ・サールブリュッケン市)
京都大学大学院農学研究科・客員教授

連絡先:西岡孝明(Tel: 6121)

 
 代謝工学はモデリング,実験・測定,結果の解析,モデルの修正を繰り返しておこなうことによって,新たな機能を付与されたあるいは望ましい機能を改善した生物を作出することを目的としている.演者である Heinzle 教授は代謝工学、特に代謝物質のフラックス解析、の第一人者であり,特に,環境汚染物質の除去にすぐれた機能を発揮する微生物をつくりだしてきた.
 今回は代謝工学の入門編として,代謝工学の定義,目標,デザイン,解析,戦略をはじめ,代謝経路ネットワークの構造,代謝のモデリング,エレメンタリーモード解析などについて,Heinzle 教授は詳細に解説された.
 本専攻の大学院生や学部生がこのような講義をうける機会が少ないので,大きな教育的効果をあげることができた.約50分間の講義の間,熱心に耳をかたむけ,講義のあとは多くの質問に対して丁寧に答えをいただいた.