催し

微生物機能の戦略的活用による生産基盤拠点

京都大学21世紀COE

 
講演会・セミナー

 

21世紀COEプログラム「微生物機能の戦略的活用による生産基盤拠点」

大学院生を対象とした特別セミナー

平成16年3月26日(木)
農学部総合館 応用生命科学専攻第3セミナー室(E-112)


Production of biotech proteins under GMP-conditions
(遺伝子組換え体生物による有用タンパク質生産)

Ulrich Behrendt
ロッシュ・ディアグノスティクス社 生物生産部門長(ドイツ・ペンツブルグ市)

連絡先:加藤暢夫(Tel: 6385)

 

 ベーレント博士は、培養工学の専門家で、ロッシュ・ディアグノスティクス社のR&D部門で長年にわたり、臨床治療に有効なタンパク質の生産を手掛けてきた。特に、世界的に有名なペンツブルグ工場の培養設備の設計に携わり、組換え微生物および動物細胞の工業規模での生産を可能にした実績がある。当講演会では、同博士の実績に基づいた微生物および動物細胞の培養技術の実際と、有用タンパク質生産の展望についての話題を提供して頂く。

開催報告
 ベーレント博士の講演は、遺伝子組換え生物からの有用タンパク質生産に関して、微生物学的基盤に立った装置設計とそのプロセス開発に関するものであった。説明された装置は、現在ロッシュ・ディアグノスティクス社の工場で実際に生産に使用されているものであり、同博士はこれを設計した立場から極めて示唆に富む情報を提供された。
 本講演内容は、本COEプログラムの主題である産学連携と国際化にマッチしたものであり、大学院生にとって今後研究を進める上で極めて示唆に富むものであった。教官や学部学生も含め、約25名の参加者があり、博士の講演に対して活発な質問があった。