催し

微生物機能の戦略的活用による生産基盤拠点

京都大学21世紀COE

共催行事

第9回 微生物をめぐる生物間相互作用に関する小集会

主催:京都大学農学研究科地域環境科学専攻・微生物環境制御学分野

日時:平成15年11月8日(土)〜9日(日)

会場:京都市 花脊山の家

連絡先:二井一禎

 

 

開催報告

 京都大学、東京大学など17大学から教官25名、学生25名、合計50名が参加し、京都市野外活動施設 花脊山の家で、去る11月8日から9日にかけて会が催された。今回は、5大学から1名ずつ、また企業から1名の講師を招き、菌類、細菌類、土壌動物、高等植物の相互関係について講演をお願いした。これまで、この会であまり取り上げられることの無かった細菌類と他の生物の関係についての講演を5名の方にお願いしたが、それら講演に対してきわめて新鮮な感想をもつ参加者が多く、今回の企画の目的は達成された。この会では、講演時間に比較して、講演後の議論に十分に時間をとってあるため、各講演に対する議論が活発なのが特徴であるが、今回の会では特にそのことが顕著であった。初日の講演後、夕食の後も、全参加者が沁コに集いより親密な議論や、交流に時間が費やされ、特に若い参加者には有意義な会になった。
 今回の講演と、その後の議論を総括すると、土壌生態系における細菌の役割について、特に他の生物群との関係を中心に、さらなる研究が必要であると言うことになろう。菌類や土壌動物の研究者にとっても、細菌の役割について再考を促される機会となった。