催し

微生物機能の戦略的活用による生産基盤拠点

京都大学21世紀COE

 
講演会・セミナー

 

“マツ枯れ”の病原体は細菌か?
Distribution and pathogenicity of bacteria species carried by Bursaphelenchu xylophilus in China

Prof. Boguang Zhao
中華人民共和国 南京林業大学 森林昆虫学講座 教授

平成15年11月4日
農学部総合館 W314講義室


連絡先:二井一禎

 

開催報告

これまで、“マツ枯れ”は主因がマツノザイセンチュウで、この微小な線虫を穿孔性甲虫類の一種、マツノマダラカミキリが枯損木から健全木へ運ぶことにより伝染病化すると言う定説が信じられてきた。ところが、一部研究者は主因は線虫ではなく、樹木に常在する細菌であると考えている。今回講演をお願いしたZhao 博士も中国において、このような仮説の元に精力的に仕事を進めておられる。今回のセミナーではその仕事の最前線を紹介いただくとともに、私たちが定説としてきた線虫主因説との間で積極的な議論が交わされた。参加者は、関係講座のメンバーに限られていたが、その分だけ充分な議論が行え、有意義であった。